実のなる木がいっぱいのわんぱく山、熱中症を気にせず遊べるシェードつきの砂場、大きなデッキテラスで園庭とつながった園舎…。
ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンは、「非認知能力」の優劣が、その人の収入や社会生活の豊かさを決定づけることや、「非認知能力」は5歳までの幼児教育によって大幅に向上するが、その後の伸びは鈍いことなどを、明らかにしています。
子どもたちは、いつまでも遊び続けたいと思うような環境のなかで、しっかり遊びこむことで、好奇心、想像力、社会性、コミュニケーション能力といった「非認知能力」が高められ、小学校以降においても、自主的、積極的に勉強に取り組む姿勢が育っていくのです。
「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」。アメリカの作家、ロバート・フルガムの言葉です。
フルガムは、「何でも分け合うこと、ずるをしないこと、ちらかしたら自分で後かたづけをすること、誰かを傷つけたらごめんなさいと言うこと、不思議だなと思う気持ちを大切にすること…」と、砂場での学びがもたらす意味について記しています。
年長さんになって、2時間でも3時間でも、お友だちと一緒に砂場で遊べるようになった子どもは、本当によく成長しているといえます。
なぜなら、それだけたくさん遊ぶためには、お友だちと協力したり、トラブルを解決したり、新しい遊びを生み出したりしないといけないからです。
こうやって大きくなった子どもたちは、将来たくさんの問題にぶつかっても、自分で考え、自分で道を切り拓いていけるようになるのです。
遊んで、遊んで、遊びこんで、子どもたちの生きる力が育ちます。
だから、月隈こども園では、よく遊ぶことができる環境を用意することが、最も重要と考えているのです。